ホームジムで床の補強が必要な理由は?床補強の方法や注意点を解説!

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ホームジムで床の補強が必要な理由は?床補強の方法や注意点を解説!

ダイエット中の方や体を鍛えている方の中には、忙しくて思うようにジムに通えていないという人もたくさんいることでしょう。そんな方たちにおすすめなのが、自宅で好きなときにトレーニング器具を使用できる「ホームジム」です。しかし、ジムで使用するトレーニング器具の中にはかなりの重さがあるものもたくさんあって、「一般住宅に置いて大丈夫なの?」という疑問を抱える方も少なくないようです。
このコラムでは、ホームジムで自宅の床の補強が必要な理由を詳しく解説します。ホームジムをつくる際の注意点や、床補強の方法なども紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください。

ホームジムで床の補強が必要な理由は?床補強の方法や注意点を解説!

ホームジムで床の補強が必要な5つの理由

ホームジムで床の補強が必要な理由を5つ紹介します。ダンベルとベンチだけを使用する簡易的なホームジムなら、大掛かりな床の補強は必要ありませんが、高重量のトレーニング器具を設置する場合は、耐久性もしっかり考えて補強してください。

床の凹みや底向けを防止するため

ホームジムの床の補強が必要となる最大の理由は、現状の床のままではトレーニング器具の重さに耐えられず、床が凹むだけでなく、底抜けの恐れがあるからです。2022年1月時点の建築基準法では、長期積載荷重の最低基準は180kg/㎡と定められています。分かりやすく説明すると、一般的な木造住宅の床の強度は、1㎡あたり180 kgまでしか耐えられないようになっているということです。つまり、1㎡の中に高重量のトレーニング器具を置いて、それにトレーニングする人が乗ったり持ったりして、人の重さも含めて180 kg以上あれば、床が凹んだり底抜けする可能性が高くなります。
ホームジムでよく使用されるパワーラックは、100㎏を超えるのが当たり前で、それにバーベルと人の体重を合わせれば、優に180㎏を超えてしまいます。もちろん、部屋全体では部屋が広くなればなるほど大きな重さに耐えられますが、高重量のトレーニング器具を複数置くと、それだけで部屋が重さに耐えられなくなることも十分に考えられます。また、ホームジムをつくったときは、床が重さに耐えられていたとしても、重いバーベルを何度も床に落とす動作を繰り返しているうちに、床が凹んでしまうこともあります。そのため、ホームジムをつくるときには油断しないで、しっかりと耐久性も計算しなくてはいけません。

傷を防止するため

ホームジムの床の補強は、重さ以外にも傷防止の目的があります。金属製の重いトレーニング器具をそのまま床に置くと、高い確率で傷がつき、その動作を繰り返していると、傷だらけになってしまいます。

防音対策

ホームジムでは、防音対策も必要になります。特に賃貸物件の場合は、トレーニングのときの音が騒音になって、ご近所トラブルを引き起こす可能性が高いです。

防振対策

ホームジムでは、防音対策と併せて防振対策もしなくてはいけません。高重量のバーベルなどを床に置く度に、音だけではなく振動も伴い、場合によっては建物全体に振動が伝わることもあります。

滑り止め対策

床補強をしないでフローリングや土間コンクリートなどの上でそのままトレーニングを行うと、滑ってケガをしてしまうことがあります。床補強を行う際に滑り止めになる素材を使用することで、ケガを未然に防ぐことができるのです。

ホームジムの床の補強を行う際の注意点

ホームジムの床の補強を行う際の注意点を、賃貸住宅と持ち家に分けて紹介します。

賃貸住宅の場合

マンションなどの賃貸住宅の部屋の床の補強をする前には、必ず管理会社や大家さんの許可を取らなくてはいけません。許可や同意のないまま勝手に補強工事を行うと、退去時に敷金が戻ってこないばかりか、多額の賠償金を請求されてしまう恐れも出てきます。
入居前の場合は、不動産会社にその旨を相談して、ホームジムのための床補強を許可してくれる物件を探してもらいましょう。その場合は賃貸借契約書の特記事項に、ホームジムのための床補強をすることを認めるという追加事項を記載してもらうことを推奨します。そうすることで、後に大家さんから許可した覚えがないと言われる心配も不要となり、ご近所トラブルになったときにも説明がしやすくなります。

持ち家の場合

持ち家でホームジムをつくる場合は、家を施行してもらったハウスメーカーや工務店などに高重量のトレーニング器具に対応できる構造かどうかを確認してください。ホームジムを自宅につくるときには、どの部屋にするかよく考えることが大事です。2階や3階よりも、1階の方が補強工事に掛かる必要を抑えられる可能性が高く、車庫であれば簡易な工事で済む場合もあります。
また、ある程度本格的なホームジムをつくる場合は、最低でも部屋の広さが6~8畳は必要となり、それよりも狭い4畳半などの部屋では、設置できる器具も限られてしまうので、後々のことを考えて場所決めを行いましょう。

ホームジムの床補強の方法

以下に、ホームジムの床補強の方法を、簡易的なホームジムをつくる場合も含めて、4つのパターンに分けて紹介します。

簡易的なホームジムをつくる場合

ダンベルとベンチを中心とした、高重量のトレーニング器具を置かない簡易的なホームジムであれば、床の補強工事は必要ありません。ただし、床の傷や防音や防振対策として、専用のジョイントマットなどは用意してください。

土間コンクリートの部屋の補強

土間コンクリートの床であれば、ほぼ床の凹みや底向けの心配は不要です。一応施工業者などに確認して、問題なければ簡易的なホームジム同様に専用マットを敷いてください。

フローリングの部屋の補強

ホームジムをつくるときに、最も多いパターンがフローリングです。フローリングでの基本的な床の補強方法は、マット+合板+マットまたはカーペットの3層構造の補強です。必ず補強をする前に施工会社などの専門業者に相談して、使用するトレーニング器具に耐えられる補強工事を施しましょう。

畳の部屋の補強

畳の部屋の場合も、基本的にはフローリングの補強と同じです。畳はフローリングよりも柔らかいので、必要に応じて硬い合板などを挟んでください。

まとめ

ホームジムは床の素材に関してのみならず、賃貸住宅か持ち家かどうかによっても考慮しなければならない点が多々あります。そのため、ホームジムの床補強は素人には難しいので、プロへ依頼することをおすすめします。当社でも床の補強を行っているので、お気軽にご相談ください。

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